【概要】
- 20代中国人女性、就学生として来日、出頭時点でオーバーステイ歴4年。男性(夫)は地方都市の会社員
- 授業料及び大学進学費用がなく、日本語学校を中退。在学中から行っていたアルバイトで来日時の借金返済を行ってから帰国することにしていたが、アルバイト先で現在の夫に出会い、恋人関係から結婚を約束する仲となった
- 男性の両親が外国人であることを理由に、結婚に強く反対
【経緯】
- 交際1年の頃、当ホームページを通して在留特別許可の相談を受ける
- その後婚姻に至るまでの2年半、結婚の許可を両親からもらうためのアドバイスや心情的な応援を行う
- 女性には仕事をやめるよう指示、出頭1年前には退職
- 男性は、両親の理解を求めて2年間努力し続けたが、事態は好転せず、二人共に精神的にも限界と思われたため、実家を出ることを提案。男性は実家を出て彼女と同居を始める
- 男性の行動を父親がまず認め、父の協力もあり母親が折れて、男性両親の同意を得て、出会って3年半で晴れて結婚へこぎつけた
【作業】
- 経緯をあらためてインタビュー、大使館に婚姻要件具備証明書を申請、役所と連絡をとりながら婚姻手続を行う
- 入国・在留・アルバイトの経緯、出会い・婚姻に至る経緯、現況、預貯金、厳密な意味での入管法違反等について、確認を繰り返しながら事実をつぶさに検証
- 申告者本人による陳述書、夫婦各々の上申書他各種証明資料を準備、当事務所による陳述書補足でさらに全体を整備・強化
- 書類を確認させ、メール・面談にて出頭の打ち合わせ。服装、在特の意味、出頭に望む態度等について細かく指導。出頭及びその後の呼び出しに付き添う
【結果】
- 出頭後、約2ヵ月半で在留特別許可(「日本人等の配偶者」1年)
【コメント】
- 親思いの男性が両親の理解を得て、二人が婚姻するまでの道程が印象に残るケース
- 夫婦のまじめさと入管に与えた印象のよさ、書類との整合性が早期の許可につながった
※ 2005/10 時点の関係諸法令に基づき記しています。