少し前のこと、JiBiz(日本国際経済開発LLP)のビジネスパートナーとの会話。
「ねぇねぇ、見てごらんよ。『ビザ先生』だって」
「なぁに?ビザ先生って」
「スゴイ自信だよね、開業数年で『ビザ先生』を名乗る行政書士って」
「へぇ~。うやらましいなぁ。ワタシなんか、加藤先生って呼ばれるのも苦手かな」。開業16年目に入ったいまも、行く先々で秘書か補助者、アルバイトにしか見られたことのない加藤、区役所の無料相談担当の日は、役所の人に相談者と思われていた加藤、「先生」を名乗るなんて、とてもとても。
「でも、なかなかウマイ宣伝方法だよ。この人がビザ先生なら、どこかの貴事務所は『ビザ大先生』と名乗ってみたら? その他、ビザ帝王、ビザの皇帝、ビザの王様、ビザ女王、ビザ大王、ビザの王将、ビザキング、ビザハット! なんかファストフードみたいだな、こりゃ」と爆笑するパートナー。
(※ 以上、『ビザ先生』の話題完了。以下、別展開となります。)
「私が素人なら、誰に頼もうかなぁ・・・仕事の能力と質の高さのよくわかっているアナタ以外だったら、やっぱり、ミスター・リンカン(行政書士 林幹国際法務事務所の林幹(はやしかん)先生)かな」
同業者が信頼できる同業者。それは、行政書士を選択するときの基準になると思います。ダンピングしている同業者、「5万でまともな永住申請なんてできるのかな?」。ホームページで自信たっぷりに説いている同業者、「でも、平気で間違えている人、いっぱいいる。つまり、詰め方が甘いから」
林先生とは、数年前の夏、加藤が北京現地法人に出張中に、彼も中国出張の最後に北京に立ち寄ることがわかり、オフィスで歓談しました。林先生の仕事に対する熱い思いがひしひしと伝わってくるとともに、私は感じました。能力もタイプも異なるかもしれないけれど、彼と自分には行政書士としてのある種の共通点、通じ合うもののあることを。林先生は大迷惑かもしれませんが(笑)
林先生の入管申請に対するスタンスは、確かな理論を以って真っ向から勝負を挑むタイプではないかと想像しています。かたや、理論構築では彼の足元にも及ばないワタクシは、感性を駆使し、審査官の心証に訴えるタイプです。もちろん、申請理由の検証、申請内容の流れの整合性、依頼人の将来への配慮、細部の詰めにはこだわりがあり、書類の完成度の高さは日本中のどの行政書士にも負けないと自負しています。
破格の報酬で入管申請を請け負う行政書士の中には、素人ブローカーの作成した書類をそのまま取り次ぐ人もあります。真っ当な行政書士は、黒のものを白にはしませんし、やみくもに受託することもしません。同時に、難関案件であっても、許可を出してナンボという強い職業意識をもって取り組んでいます。入管を通すためには、それだけの時間と頭脳と精神を投入し、また、それだけの責任をもってあたりますので、ウソのような格安料金で実現できるはずなどないのです。
申請人自身でもできるような通常の案件ならば、安さで選ぶのもひとつの方法だと思います。けれども、特殊な事情を抱えた難関案件については、どの行政書士を選ぶかによって、依頼人の運命も180度変わってしまいます。そこのところ、大事です。