「投資・経営」の在留資格を申請するにあたり、個人融資を得て投資に充てたいと思いますが・・・

私は、「投資・経営」のビザ申請予定のカナダ在住のカナダ人です。事業は製造業です。事業計画書も完成しており、事業の実体もあとは資金調達の問題をクリアするばかりです。事業資金調達のために日本の銀行に融資を申し込んでいますが、なかなか話が進みません。実際の事業は始まっており、個人からの借用を取り付けて一刻も早く申請したいのですが、いかがでしょうか。

入管では、個人融資は「融資」とはみなされません。

入管は、100ページの事業計画書よりも、銀行等公的機関からの融資を信用しますし、それを求めます。本人の能力やなにかしらの担保のもとに借りることができる資金であり、「投資・経営」においては、本人が投下するのが当然だからです。

個人融資ですと、資本投下ではなく「助け合い」とみなされてしまいます。また、その出処も明らかでなく、「見せ金」であると疑われる懸念もあります。その点、欧米における「エンジェル」の考えは通用しないと思われたほうがよろしいかと思います。

※ 2004/06 掲載、2012/06 内容を修正、内容・表記について現在の制度と異なる部分があります。