中国からの建材輸入を開始するに当たって、新卒の中国人を雇いたいのですが。

当社は建設業を営んでいます。建材を中国からの輸入するにあたり、現在は中国系の問屋を介していますが、コスト削減と製品向上のため、今後は独自に輸入していきたいと考えています。

相手企業へは何度か訪問しており、あちらも一度来日していますが、細かな話をつめ、取引を開始するためにも、言葉と現地事情や商習慣のわかる中国人がぜひとも必要です。知人を通して紹介された、今度日本の大学を卒業する中国人を通訳及び中国業務担当として雇いたいと思いますが、どうでしょうか。

ご相談の案件の場合、申請人は「留学」から「人文知識・国際業務」への在留資格変更許可申請に該当しますが、就労の在留資格には申請人及び受け入れ企業双方の能力が問われます。

申請人に関しては、従事しようとする業務に関わる学部の卒業が見込まれ、これまでの在留状況が良好で、また御社と関係することになった経緯が明らかであれば、問題は少ないでしょう。また、当然のことながら、きちんとした雇用契約のもとに、その業務に日本人が従事する場合と同等額以上の報酬を保証することが求められます。

御社の中国人の必要性はご相談の内容から理解できますが、それをどこまで客観的・具体的に説明できるかが最大のネックとなるでしょう。会社の規模・実績を示すP/L及び新規事業に対する事業計画書の中で、経営の適正・安定性・継続性を説明する必要があります。さらに、実際に中国側とのやりとりがあること・進んでいることを示すための具体的な資料が様々な角度から求められることと思います。

※ 2003/12 掲載、2012/06 字句を修正、内容・表記について現在の制度と異なる部分があります。