在日11年就労9年、「永住」申請に失敗してしまいましたが、原因がわかりません。

私は福建省出身の中国人で、在日11年、就学ビザから「技術」の就労ビザとなって9年になります。 一貫してソフトウエア開発に携わっていますが、2度転職しています。

中国人の妻は彼女の兄の店を手伝っていますが、給料はもらっていません。公立の中学に通っている息子は中国語は苦手で、日本の生活にすっかりなじんでいます。このたび自分で永住申請をしましたが、不許可になりました。その原因はどこにあるのでしょうか。

来日して11年、就労して9年ですので、年数のうえでは一見要件を満たしているように見えます。

しかしながら、あなたは2度職場をかえています。そのような意味で、もっとも問われることのひとつである「定着性」に欠けるといえるでしょう。この定着性を満たす努力をすると共に、なぜ数回にわたって転職をしたかをきちんと説明する必要があります。

また、被扶養家族として在留する「家族滞在」の在留資格を持つ奥さんは、「資格外活動許可」を受けた場合を除き、収益活動はできません。給料はもらっていないということですが、それを実証できるでしょうか?

最近確かに永住の要件は緩和されました。また、外国人の中には、税務署と入管は通じていないはずとおっしゃる方も多く見受けられます。けれども、永住許可にあたっての審査はたいへん厳しいものです。すべてに矛盾がなく、クリアーでなければならないのです。

※ 2000/03 掲載