ゴールデンウィークに、池袋北口の中国人街に行ってきました。
池袋自体、すごく久しぶりでした。ビズパートナー曰く「埼玉県民の植民地」池袋のマスコットキャラクターは、ふくろうさん。「いけふくろう」ということらしいです。な~るほど。
街は以前より整然とした感じでしたが、一歩建物に入ると、ちゃんと中国人ワールドが繰り広げられていました。食材店で「芝麻油」を買ったり、雑居ビルの中国書店でキッチュな安物辞書を買ったり、その上のスーパーを物色したり、中国人のお店で食事したり・・・
横浜中華街は観光化された華僑の街ですが、池袋北口中華街は、実用中心のベタベタのリトルチャイナといった感じ。怪しい食材や書物がいっぱい、お客は中国人ばかり、ヘンに日本化されていなくて、雑居ビルのスーパーにはしっかりと八角の匂いが漂っていたりして、なんだかほっとしてしまうワタシたち(笑)。いや~、これが由緒正しい中国だよねぇ~、と。
芝麻油は、香油とも言って、訳せば胡麻油なのですが、日本の胡麻油とはちょっと違います。もう少し軽い食感なのです。中国人は、なんにでもこれをかけます。冷奴やきゅうりにも。日本のお醤油と同じような感覚です。これをかければ、とりあえずなんでも中国風味になります。でも、帰って早速試してみたら、なんだかヘン。芝麻油の香りもしない。賞味期限を大幅にごまかしているのか?やっぱり出張のときに買ってくるしかないかも。
辞書は当然のごとくいちばんマシなものでも乱丁だったので、「これ、不良品だからまけてくれますか?」(中国語)と、早速レジで値切ろうとするワタシ(なにせここは中国ですから)。そうしたら、カバンを背負って店内をウロウロしていたのでてっきりお客さんかと思っていた男性が、「給你新的!」(新しいのありますよ)って。残念ながら、値引きには到りませんでした(笑)
彼、隣の旅行会社の社員兼任らしく(もしかしたら総経理)、今度はそちらで電話し始めたので、その会社に5月下旬の飛行機代を聞いてみたところ、サーチャージ込みで4万5,500円。その値段なら、今度の出張はここで買ってみようかなぁ。でも、支払いはキャッシュのみ。ここは中国ですから治外法権です・・・
実は、日本には、現地中国人客を接待できる中国料理店がなかなかありません。現地では、一皿のボリュームが日本の倍から3倍がフツウです。味も日本の中華のように上品ではありません。その意味で、押しが足りないといいますか、彼らから見たら物足りないといいますか、現地中国人が満足してくれるようなホンモノの中華屋のなかなかないのが、私たちの悩みの種でもあります。そんなわけで、接待向き中華のリサーチを兼ねての池袋北口だったのですが、今回食べた四川料理のお店、味とメニューのバランスや豊富さ、雰囲気は二重丸でしたが、やはりボリュームは本国並とはいかないようです。
現地と同じ味かどうか、中国人が好きな味かどうかは、単純な料理を頼んでみればわかります。きゅうりのたたき、トマトと卵の炒めもの、じゃがいもの千切り炒めなど。きゅうりのたたきが美味でしたので、このお店は間違いありません。それに、生ビールが1杯350円、ソフトドリンクが200円は良心的です。
このあたりの中国人は、みな日本語はできるでしょうが、中国の匂いがプンプンですから、ちゃーとん(加藤)も自然と中国語になります。ビズパートナーも、「マイタン(お勘定)お願いしま~す」なんてノリノリ。
こうして日本でコテコテのリアルチャイナを楽しんだ私たち。今度は東北料理のお店に行ってみようか?と盛り上がっています。