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「Mさんたち、いつも私の会社の実印預かろうとした。私、おかしいと思ったよ。でも、私、返されるたびに、実印変えたあるよ。前のところ削って新しく彫ってもらった。この印鑑カードは三つ目の実印のあるね」「へぇ~」とその用心深さにも感心する私。 「こういうのはどうかなぁ? こういう書類はいる?」。あのだら~っとしたSさんが、積極的にこれはと思う書類を出しては私に確認します。こんなSさんを見るのは初めてです。 そういえば、Sさんの日本語能力は、私が彼女の …
「でも、まだ未来はありますから。まだ終わりじゃありませんから。そのためにも、必ず期限内に帰ってください。前向きな気持ちで。そこからすべてが始まります」 「Sさんって、人を信用しないでしょう? なぜちゃんとした人間を信用できないんですか?」 そんなある日、Sさんから電話が。帰国日はすぐそこです。 「はーい(彼女の電話はいつもこれで始まります)、加藤先生、いまから会えますか? ワタシ、加藤先生に頼むことにしたあるよ。ワタシ、やっぱりビジネスした …
あっけに取られる私・・・ ああ、だから、Sさんは明るい顔してたんだ。彼女、許可になると思っていたんだ。なんという浅はかさ。なんという思慮のなさ。腹立たしさより先に虚しさを感じました。偽造書類だけは出してはいけないと、わがビズパートナーも注意していたのに・・・! 「入管の人、聞きました。Nさんに言われてやったの? 私、答えた。いいえ、自分で考えてやりました。でも、私、Nさんなんていう行政書士、知らないあるね。聞いたことないよ」 Sさんは、自分 …
「なるべく遅く行くほうがええかなあ? 再申請までの時間稼ぐために・・・」とEさん。 「加藤先生、同行してくれるやろ?」(※出国準備のための「特定活動」は出頭し手続した日から1ヶ月を超えない範囲) 「申し訳ないのですが、私、9日から中国出張なんです。私が同行ということであれば、その前に行っていただくしかありません」 淡々とそう伝えながらも、私は、頭の中では可能性を探っていました。起業準備のための特定活動への変更だとか(Sさんのケースではまった …
職業的な習性で、頼まれなくともSさんの再申請を頭の中で勝手に構築し、逆算して行動してしまう加藤。けれども、この事業計画のまま住所変更して書類を作り直すのであれば、Sさんは、(行政書士?)Aに頼むしかないでしょう。私の関わるところではありませんし、やりようがありません。なぜなら、これはAが手がけ、取り次いだ案件だからです。(また、内容的にもNPO法人MRとの共同事業です。)けれども、実際に差配しているのは名字使い分けのMであると想像され、Aが自分の …
Sさんのためには、私が入管から信用されてよかったと思いますが、(行政書士?)A及びA所属の行政書士法人Sにとっては、とんだ迷惑、よけいなお世話でしょう。自分たちの知らないところで、申請を取り次いだわけでもないよそ者行政書士に勝手なことされて。 けれども、逆に言えば、プロであるならば、いつ誰に見られても突っ込まれても恥ずかしくない仕事をせよ、ということだと思います。素人だと思って依頼者を見くびったり、いいかげんな仕事をしているとこうなります。 …