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6. 空港のタクシーにご用心! 「タクシーをご利用の方はこちらですよ。」「いくら?」「5ドル。」「5ドル?高いな。」「お客さん、冗談言っちゃいけないよ。空港のカウンターは10ドルだよ。」「ふーん。でも、ちょっとその表見せてよ・・・3ドルで乗せてるじゃない。じゃ、3ドルね。3ドルじゃなくちゃ、乗らないもん。」 ミャンマーに来てまで、中国仕込みの商人魂を忘れない私。だけど、荷物持ちの少年には要注意。頼みもしないのに、トランクにスーツケースを入れ …
3. バンコク国際空港 トランジットはバンコクだ。シンガポール経由だと断然安いが、仕事だから、時間のほうが大事。バンコク空港は、広く、整っている。お店も清潔で、インターネットコーナーまである。欧米人、アジア人、いろんな人たちがいる。日本人も多い。お店を警備する人は、お客だけでなく、店員までチェックしている。行きから、帰りのおみやげを物色していた私。 4. 夕暮れの翼はヤンゴンへ ミャンマーの首都ヤンゴンのヤンゴン空港へ到着。飛行機からは …
プロローグ 仕事で、ミャンマーへ行くことになった。現地調査だ。スリランカ、インド、タイ、中国と、アジアにはけっこう慣れているつもりの私ではあったが、軍事政権の国、アウン・サン・スーチーさんの軟禁されている国。正直言って、ちょっと不安だった。かなり、恐かった。当日の朝のパッキングを常とする私が、1週間も前から緊張した面持ちで準備し始めた。いつになく予防接種もまじめに受けた。薬も持った。蚊取線香や南京錠まで用意した。とどめに、傷害保険にも入った。 …
荷物の量と気迫に圧倒されそう ハルピン太平国際空港は、国内線と国際線がひとつのターミナルにあります。・・・のはずが、どこを見ても国際線のチェックインカウンターが見当たりません。朝8時の便のために4時起き、5時半に空港到着しておきながら、まさか、乗れなかった・・・なんて。 さんざんウロウロして、ようやっと空港の係員らしき男性を見つけて尋ねたところ、ここだよ、と指差されたのは目の前の小さな「ドア」。よーく見ますと、そのドアの左上部に小さく「国際線 …
北の大地の人々 木蘭の本当の美しさは、国の認定した景観区などではなくて、「中国の北海道」の風景そのものです。AAAA級は間違いナシでしょう。 そして、この土地でいちばんいいと思うのは、人のよさです。 もちろん、悪い人間もいるでしょう。けれども、全体として、街の人たちがとっても大らかで朗らかなのです。たとえば、北京では、外国人を見下すような態度をとる人や、よそ者を受け入れないという雰囲気の人も多いですし、カメラを向けると怖い顔したり、撮ったも …
中国人の面子(メンツ)を潰すとこうなるの例 「あれ? あなた、青島だかハルピンだかにいたんじゃないの?」 事実を指摘されて烈火のごとく怒り狂う、コワ~イ黒龍オンナ。 報告のため写真を撮っていたパートナーには、写真を撮るなと噛みつき、渡した書類を「いらん!」とつき返してきます。そして、写真撮影をごまかすためタコ踊りを始めるパートナーをおもしろがる観衆、現場はお祭り状態。 見え透いたしらじらしい嘘を平気でつくウソつきを、ちとたしなめてあげよー …
まりつ、陥れられる 中国の地方都市は、一般的に治安や風紀が悪い、と私は認識しています。それが、今回の探検隊の旅を憂鬱にさせた原因のひとつです。 木蘭を発車した長距離バス。ハルピン市内の三棵樹バスターミナルに着いたはず・・・? がっ、しかーし。 降ろされたのは、見覚えのない路地。 トイレをガマンしていた加藤、降り口の目の前にある「公厠」(公衆トイレ)に、吸い寄せられるように駆け込みます。水も流れない臭くて汚いトイレでしたが、 …
朝食は、ホテルの地下の「社員食堂」?でバイキングです。なにせ食堂なので、しゃれたものはなにもなく、朝から中華。プレートがないんですけど・・・と言えば、適当に洗って雑巾のような布で拭いて、ハイっと渡してくれるのですが(笑)、コーリャンのお粥や粟のお粥など、なにげにおいしかったり。炒り豆腐がもうないんだけど・・・と言えば、どっさ~り作ってくれます。 昼は米線のお店、夜は同じく「餃子大王」という大衆食堂が私たちの行きつけ。餃子大王は街の誰もが知ってい …
街には信号が・・・ ひ と つ あります。 マクドナルドやケンタッキーはありません。もちろん、スタバも・・・ 中心街は、東西に2キロ強、南北に1キロ強ぐらいです。その外側は農業地帯。私たちの宿泊している一応政府系ホテルも、中心地からちょっとはずれたところにあります。餃子屋さんとその向かいの米線(お米でできた麺料理)のお店、小学校前の駄菓子屋さん、青空市場、パン屋さん、果物屋さん、ジューススタンド、バスターミナル、銀行、病院、人民政府、公証 …
中国の北海道 ハルピン太平国際空港から、空港バス+タクシーで三棵樹長距離バスターミナルまでは1時間ちょっと。そこでまた切符を買って、トイレに行ったらもう出発時間、木蘭県までの長距離バスに飛び乗ります。 この長距離バスは、車両持込の個人経営でした。中国恒例の声が大きくて体格のいいおばさん車掌?は、おそらく運転手さんの奥さんと思われ、また乗ってね♪と愛想よく乗客に名刺を配って歩きます。乗客は全部で30名弱。経費節約のため …