ミャンマーレポート 笑顔の国から Sep 2003 その1 June 20, 2015 (Sat)

プロローグ

仕事で、ミャンマーへ行くことになった。現地調査だ。スリランカ、インド、タイ、中国と、アジアにはけっこう慣れているつもりの私ではあったが、軍事政権の国、アウン・サン・スーチーさんの軟禁されている国。正直言って、ちょっと不安だった。かなり、恐かった。当日の朝のパッキングを常とする私が、1週間も前から緊張した面持ちで準備し始めた。いつになく予防接種もまじめに受けた。薬も持った。蚊取線香や南京錠まで用意した。とどめに、傷害保険にも入った。 だけど、行ってみて、すっかりミャンマーの虜になってしまった。ミャンマーは、あったかい国だった。

1. いざ!成田

ひどいときは、離陸30分前に空港に駆け込む私が、初めて余裕を持って成田に到着。なぜこんなにも混んでいるのか?そうか、連休の只中だからだ。いつも、旅行閑散期の真冬の平日に北京に向かう私は、ちっとも気がつかなかった。これからは、要注意だ。

2. 機上の人

空は晴れていた。飛行機は離陸後、九十九里浜上空を旋回し、高度を上げた。隣には、いかにも怪しいおじさん。この人、タイから亀でも密輸して儲けているのかもしれない。タイ航空乗務員さんの話す言葉が、耳に心地いい。内容はまったくわからないけれど、男性も女性も、もともとやさしい響きのタイ語をやさしく話す。ありがとう、は手を合わせて「オプリカ」?

つづく