中国では、人々の足は、自転車だ。ここミャンマーでは、自転車はほとんど見かけなかった。人々の足は、バスだった。道々のバス停で、バスを待つ人々を見かけた。
現地に進出している日本企業は、約70社。事務所はセドナホテル、トレイダーズホテルをはじめとしたいくつかのホテル、もしくはサクラビルなどのビジネス・ビルに集中しているようだ。シンガポールに駐在する私の弟の担当にはミャンマーも含まれているが、ミャンマー支店は、やはりこのトレイダーズにあるそうだ。ただ、日本人駐在員のいない企業もある。進出はしたものの、この国の特殊な環境のため、足止めをくらっているのだ。弟の会社も例外ではない。それでもみな、将来の可能性を模索している。ヤンゴンの最新式ホテル、トレイダーズの背中合わせに、庶民の生活の場がある。
確かに、市場はその国を端的に表す。けれども、シティ・マートはもちろんのこと、ロンジーを買ったアウン・サン・マーケットは、あるていど観光化されている。観光地としては案内されていない通りを歩くと、もっとミャンマーが近づいてくる。より本当のミャンマーに触れたようで、密かにうれしくなる。
もし時間があれば、ぜひ発注しかったのが看板屋さん。アウン・サン市場のちょっと裏通りを歩くと、ずらっと看板屋さん。30×50(A2サイズ)ほどで、アクリル製は注文日の翌日仕上がりで10ドル位から、真ちゅう製は翌々日仕上がりで30ドル位から。しかも、なかなかのセンス。事務所の看板にぴったり!ああ、ほしい、ほしい、ほしいよ~っ!でも、なにせ時間がない。今度来るときは、手作りサンプルを持参⇒すぐに注文⇒帰国前日に受け取り、といこう。英語系の文字ならば、商売で多数ご入用の方、航空運賃と宿泊代をかけてでも訪れる価値アリ、です。