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「葉(よう)先生」というのは、北京の中日友好医院の女医先生のことです。 ウーが最初にこの病院に入院したときも、私が疲れて熱を出したときも、この先生に診てもらいました。ブーの通っていた日本人学校の校医でもありました。 飾り気がなくて、穏やかで、慈悲深い眼差しの、医者としての誇りと信頼感に溢れた先生でした。日本に留学したこともあって、日本との縁も深いと聞いていました。 「葉」という字は、中国語では「イエ」と読むのですが(「イ」にアクセントがきま …
「通り」を歩いてみることは、北京っ子たちの生活を垣間見ることでもあります。 中国では、特に「裏通り」に人々の生活が凝縮されています。彼らの生活が通りにまで広がっていると言ったほうがいいかもしれません。通りは人々の共通の居間であり、社交場であり、活気と懐かしさの入り混じったような普段着のままの北京がそこにあります。 下校する小学生の集団。私と背が変わらないので高学年でしょう。まもなく止まって横の列に向き直り、「老師~、再~見~!(先生~、さよう …
大使館密集区域の三里屯(San1li3tun2: サンリートゥェン)にはカフェやおしゃれなお店が並び、北京のシャンゼリゼ、北京の表参道とも呼ばれています。 きょうは土曜日。少々疲れてはいたのですが、せっかく近くにいるのだからと、陽も少しやわらいできた夕方4時、東三環北路を西側に渡り、かねてより行ってみたいと思っていた三里屯に出かけてみました。通いの総経理(ワタクシ(笑))は、いつも時間がなくて、官公庁には詳しくても、おしゃれスポットはあまり縁が …
いつもきゅうりのたたきをダーパオする(包んでもらう)角の食堂に続いて、麺もの三兄弟が並んでいます。東から過橋米線、桂林米粉(ライスヌードル)、刀削麺。 心臓に毛が生えているらしき私ですが、やはりガイジンひとりで地元の食堂に出入りするのは、疲れているときなど、ちょっと気がすすまないこともあります。けれども、「犬も歩けば棒にあたる」とばかりに米線のお店に行ってみました。 案ずることはありませんでした。行ってみたら楽しくなってしまったワタシ。まず、 …
北京の食といえば、「粉もの」。饅頭(中華蒸パン)、包子(中華まん)、餃子、麺、餅など。餅は、日本の「もち」とは違って、粉を練ったり溶いたりして焼いたものの総称です。なかでも、お気に入りは餡(児)餅(xiar4bing3シァールピン: 様々な餡(あん)を包み込んで焼いた丸くて平たいお饅頭)です。 今回せっせと通い続けているお餅屋さんで、きのう、またニラ饅頭(韮菜餡児餅)買いました。「ほかにはいらない?茄子とか大根のもあるわよ」とお店の女の子。え~ …
加藤は、日本でもそうですが、北京でもB級グルメ専門です。 イタリアンや、欧米人にも人気のこぎれいな中華レストランなどは、滞在中に数回行けばいいほうで、ひとりであればまったく行かないことも多く、たいていは、中国人しかいないような地元の家常菜(家庭料理)の食堂や街角のお焼き、セブンイレブン、デリバリーの中国式お弁当、中国人住宅街の市場で仕入れた食材で自炊して済ませています。あとは、気が向けば、出入り自由の「北京の家族」の家でごちそうになることも。 …
今回は羽田から北京へと向かったのですが、羽田でも北京到着のイミグレーションでも、周りの日本人ビジネスマンから完全に浮いていたワタシ。同じく仕事をしに北京に降り立ったというのに。 周りの男性は、みなノーネクタイではありますが、やはり日本人ビジネスマン特有のシャキっとした格好。私はといえば…ダメージド(穴あき)ボーイフレンド(だぶだぶ)デニムに、Tシャツにパーカー、チェックシャツを腰巻、ぺたんこサンダル。どこから見ても遊び着、バカンス状態(笑) …
窓の外は緑におおわれていて、その風景がカーテン越しになんとも涼やかできれいで、気持ちよく、聞こえてくる子どもやおばさんの声が初夏の夕方に味を添えていて、なんだか懐かしい北京がそこにあります。 それは、オフィス街にはないものです。 雰囲気は胡同には負けるけど、なんでもない人たちの生活がそこにあって、北京らしくていいと思います。 私のいちばん好きな初夏の北京がここにはあります。 さて、中国にいて、日本食が食べたくなることはありませんが、イタリ …