北京の食といえば、「粉もの」。饅頭(中華蒸パン)、包子(中華まん)、餃子、麺、餅など。餅は、日本の「もち」とは違って、粉を練ったり溶いたりして焼いたものの総称です。なかでも、お気に入りは餡(児)餅(xiar4bing3シァールピン: 様々な餡(あん)を包み込んで焼いた丸くて平たいお饅頭)です。
今回せっせと通い続けているお餅屋さんで、きのう、またニラ饅頭(韮菜餡児餅)買いました。「ほかにはいらない?茄子とか大根のもあるわよ」とお店の女の子。え~、茄子?茄子のお焼きぃ~?
ひとつ買ってみました。おなかすいていたので、(お行儀は悪いですが)早速歩きながら食べてみたら、これがすごくおいしい!ちょっとだけピリ辛。ジューシ~。あったかいからというのもありましたが、とにかくおいしい~。で、すぐに戻ってもうひとつ買いました。女の子は笑っていました。
きょう、また買いました。ニラ玉のお焼きとダブルで。ひとつ1.5元、安いっ。やっぱりおいしい、冷めてもおいしい、激ウマ茄子のお焼き♫ 久々に出会った、心の底からおいしいと思える味。
北京に来るたびに食べたい、いえ、帰国の朝にも買って、日本に持ち帰ります、ハイ。それに、ここのは生地が薄くて私好み。ニラ玉も十分おいしいのですが、茄子を知ってしまったが最後、ニラ玉が霞みます(笑)。というわけで、お茄子のお焼きが、早くも今回の北京B級グルメ大賞に輝いたのでした。
これはもう、ワタクシ的北京の味三本指に入るかもしれません→餃子、きゅうりのたたき、茄子のお焼き。餃子は、北京っ子の言うこれぞ北京的料理のひとつです(もうひとつは炸醤麺(zha2jiang4mian4ジャーヂアンミェン: ジャージャー麺)。北京の餃子=水餃子。日本で見かけるスープに浮いた餃子ではなく、茹でた餃子です。
蛇足ですが、スーパーのお惣菜コーナーも充実しているものの、作り置きのせいか新鮮ではありません。角の安食堂(のきゅうりのたたき)やその向かいのお餅屋さん(のお焼き)は、一見危なそうでも、あんがい清潔、新鮮です。まだおなかもこわしていません(笑)
どっちにしても、やっぱりB級(C級)グルメはよいね~。
ところがっ!その後、この決定を覆すような事件が・・・。翌日、今度は白菜のお焼きを買ってみたら、これがまたメチャメチャおいしくて。もしかしたら茄子をしのぐおいしさかも。しかも、ひとつ1元!・・・というわけで、悶々と悩める加藤です。