大使館密集区域の三里屯(San1li3tun2: サンリートゥェン)にはカフェやおしゃれなお店が並び、北京のシャンゼリゼ、北京の表参道とも呼ばれています。
きょうは土曜日。少々疲れてはいたのですが、せっかく近くにいるのだからと、陽も少しやわらいできた夕方4時、東三環北路を西側に渡り、かねてより行ってみたいと思っていた三里屯に出かけてみました。通いの総経理(ワタクシ(笑))は、いつも時間がなくて、官公庁には詳しくても、おしゃれスポットはあまり縁がなかったのです。
徒歩15分ほどで目抜き通りに到着。角にはユニクロの大きな店舗。三里屯路を北に歩いてみましたが、特になんということもありません。たしかにちょっとしゃれていますが、期待していたオープンカフェは、なぜかどこも閑散としています。欧米人はそれなりに見かけますが、中国人がほとんどです。
三里屯SOHOで目についたCanonの店舗。長野ラーメンというラーメン店も。広場のほうまで行ってみますと、なにか催し物が終わろうとしていました。よく見ますと、佳能(Jia1neng2 チァーヌン: キヤノン)のレセプションでした。日本人もたくさんいました。 アニーズ三里屯店を探したのですが、ついに見つらず(地図を見間違えていました)、全時という建外SOHOのセブンイレブンとよく似た商品構成のコンビニでおやつを買い、またお行儀悪く、食べながらいつもの街角に戻ってきました。
思うに、三里屯は中途半端でした。シャンゼリゼでも表参道でもなく、単に北京です。西単(北京の原宿)も王府井(北京の銀座)もたいしたことありません。
いつものお餅屋さんで、白菜のお焼きと、茄子がなかったので、本日はにんじんのお焼きに初挑戦、どんな味だろう?ワクワク。そして、いつもの角の食堂で、昨夜に続き道端のテラス席で早めの夕食。
「キミ、どこの人?」とダーパオして(残り物を包んで)くれた男性従業員。「北京だよ」「またぁ」「ウフ、ニホンジ~ン。なんであたしのこと北京っ子だって思わなかったの?」「そりゃ、言葉が・・・」「うん、訛ってるものね」「北京に来てどれくらい?」「う~ん、北京に仕事しに来るの」「すっかり慣れた?」「うん」「きのう来たアメリカ人は上手だったなぁ。ほとんど標準語だったよ。5年ぐらいいるって聞いたよ」
とそこへ、中国語でホテルを尋ねる欧米人男性。欧米人は、まったく話せないか、流暢に話すかのどちらかです。英語と中国語は同じ周波数と言われています。ですから、英語圏の人に比べもともとハンデのある日本人は、なかなかネイティヴにはなれないそうです。でも、ワタシも標準語になりたい、北京っ子とウソついてもバレないようになりた~い。
「写真撮っていい?」と私。「ダメだよ~」と彼。でも、無視してスマイルショットを2枚ゲット。「またね、バイバイ!」「うん、また今度ね。また来るよん、バイバイ」
ニコニコとする人は、男の人も女の人もかわいいです。帰り道を歩きながら、こちらも思わず笑みがこぼれます。きょう、角の食堂に来てよかったです。