5月・初夏の北京 その5 大衆食堂のテラス席でしゃれてみる May 27, 2013 (Mon)

いつもきゅうりのたたきをダーパオする(包んでもらう)角の食堂に続いて、麺もの三兄弟が並んでいます。東から過橋米線、桂林米粉(ライスヌードル)、刀削麺。

心臓に毛が生えているらしき私ですが、やはりガイジンひとりで地元の食堂に出入りするのは、疲れているときなど、ちょっと気がすすまないこともあります。けれども、「犬も歩けば棒にあたる」とばかりに米線のお店に行ってみました。

案ずることはありませんでした。行ってみたら楽しくなってしまったワタシ。まず、お店の人が感じいい。一見怖そうなおじさん二人も、男の子も、女の人も、みんなやさしい。家族経営だと思うのですが、ここの人たちは、ガイジンがひとりで食べに来ても驚かないし、バカにしません。かえってやさしくしてくれます。まずはそれがうれしくなりました。

で、米線ですが、具が魚丸(って、結局魚肉ソーセージ?)・素菜(野菜)の一人前が14元。なかなかおいしくて、透き通った軽い食感の米線は、やっぱり癒やされる味。モチロン、うずら卵も入っていましたヨ(米線の宝探しといえばうずらちゃん)。そして、先日の米粉と米線は、麺はそっくりです。

さて、デザートのヨーグルトを仕入れて向かい側のコンビニから出てきたところを、「大きいスーパー、どこにあるかしら?」おばさんにつかまった加藤。期待に目を輝かす彼女と娘らしき女の子。「大きいスーパー?この道をまっすぐ歩いて(と指を差し)、5分ぐらい」「ありがとう!」期待に応えた(笑)私、いかにも人のよさそうな笑顔の母娘。地元 建外SOHOでは毎日のように道を聞かれますが、ここでは初めてでした。

1週間いれば、ジモピー(地元ピープル)なんだなぁ。

さすがの中国人も、欧米人には道を聞かないでしょう。外見が一緒の日本人ならではの楽しみです、ジモピー気分を味わえるのは。

さて、本日の夕食は、刀削麺。これで麺もの三兄弟を制覇したというわけですが、夏の夕方の気持ちのよい風に誘われて、向かいのコンビニで買ったジュース持込みで(中国ではこれ、フツウです)、今夜はテラス席?としゃれこんでみる私。テラス席といっても、店先の路上に並べられた小さなテーブルですが・・・

(本場山西省の)刀削麺(トマト卵のにしてみました)の味は普通でしたが、きゅうりのたたきはなかなかおいしく(メニューにあってもなくてもどこでもこれを注文する加藤)、お店の女の子も感じよく、通りを行き交う地元の人々を眺めながら、キッチュな赤いテーブルでのんびり食事を楽しんだのでした。

つづく