窓の外は緑におおわれていて、その風景がカーテン越しになんとも涼やかできれいで、気持ちよく、聞こえてくる子どもやおばさんの声が初夏の夕方に味を添えていて、なんだか懐かしい北京がそこにあります。
それは、オフィス街にはないものです。
雰囲気は胡同には負けるけど、なんでもない人たちの生活がそこにあって、北京らしくていいと思います。
私のいちばん好きな初夏の北京がここにはあります。
さて、中国にいて、日本食が食べたくなることはありませんが、イタリアンはときどき無性に食べたくなります。そんなときは[exLinks href=’http://en.annies.com.cn/cn’ target=’_blank’]安妮意大利餐庁(Annie’s: アニーズ)[/exLinks]に行きます。
アニーズは、朝陽公園前のお店にしました。ツナのトマトソースをフィットチーネにしてもらいました。小さいほうで28元。女性には十分だと思います。たぶん、すべての料理にブレッドつき。北京でのささやかな贅沢。
店員さんに聞いたら、以前行った農業展覧館店は、閉鎖されたそうです。でも、このお店が1号店で、あそこは5号店だったそうです。
アニーズのパンはダーパオしてもらいました。
そして、帰りは、寄り道。
住むならこのあたりはいいと思います。
市場あり(バナナ買いました)、お餅屋さん(日本のお餅とは違い、ピザのような生地の中にニラや挽肉、野菜などを詰めた「お焼き」)あり(ニラ饅頭ひとつ買いました、1元、おいしい)、スーパーあり(100%オレンジジュースとヨーグルトひとつ、パンとポテチを買いました。レジの女の人も感じよかったです。アニーズの並びの外資系スーパー(Jenny Lou’s)では、ツナのサンドイッチ、ヨーグルト二つ、いちごのウェハース)で、楽しい中国ワールドが広がっています。
二つのお店の味を比べてみようと、きのう買ったお餅屋さんでもまたニラ饅頭買ったつもりが、一口食べてみたら、それは野菜味(というよりは、ピリ辛ザーサイ味)のほうでした。クセになる味ですが、ニラ饅頭のほうがあっさりとしていておいしいです。
そして、とどめに、その向かいのおととい食べた角の食堂(家常菜: 家庭料理)で、きゅうりのたたきをダーパオ(打包: お持ち帰り)して(8元)終わり。
こうやって、ぷらぷら歩いて、地元の人と同じように、そこで暮らしているかのように過ごすことが、やっぱり中国に滞在する醍醐味だと思います。
なんとも心地よく、楽しいです。初夏の風のように、生きている自由を感じます。