私はいま、ビズパートナー、北京の現地法人スタッフとともに、黒龍江省はハルピン市から160キロ東にある(ハルピン市)木蘭(mu4lan2、ムーラン)県という田舎の町に来ています。出発前は、サバイバルな旅を想定準備していました。そもそも、無事に目的地にたどり着くのだろうか?という疑問さえありました。
北京の産湯に浸かった私は、黒龍江省・吉林省・遼寧省の東北三省の人間はよろしくない、と北京っ子たちからさんざん吹き込まれています(もっとも、北京の人間は、北京以外のことはよく言いません。「東北は悪質、南はずる賢い、上海はお金だけ」がペイチンレン(北京人)の口癖です)。その偏見はさておき、一般に、中国地方都市は治安や風紀がよろしくなく、タクシーでは中国人男性でも被害にあったという話はざらにあります。北京のスタッフは、中国語オンリーのベタベタの中国人&大柄であるにも関わらず、出張にあたって両親から「気をつけるように」と言われたそうです。
今回はクルマで新潟空港⇒ハルピン空港でスタッフと合流⇒空港バス⇒長距離バス(3時間ぐらい)で目的地入りというルートでした。田舎町ゆえ情報もほとんどなく、ホテルといっても中国人向け賓館(旅館)しかなく、お湯やシャワーは限りなく怪しい。
予約した街中の賓館が、やっぱり部屋がないと前日に連絡してきて、行く前からずっこける始末・・・そして、ここでいちばん高級らしい、ちょっと街外れの政府系ホテルに予約し直し。
けれども、その「ホテル」も怪しいものです。中国は、実際に行って、見て、体験してみないとなにもわかりません(笑)。行ってみるまでなにが出てくるかわからない、それも、大概は悪いほうにころぶ・・・まさに国そのものがビックリ箱状態(笑)
紙で苦労も恒例なので、トイレットペーパーも2ロール持参。ティッシュは箱ごと。ポケットティッシュは2ダース。
アムール川を越えればロシア。ヤクザに乗っ取られた村もあるとか。おまけに、大興安峰は東北トラの生息地。トドメに、食事は羊肉、狗肉(犬肉)のオンパレード間違いなし、肉嫌いの私はゼッタイ絶命に決まってます。
そんなこんなで、仕事とはいえ出発前から憂鬱気分。多少の危険や波乱も予測されるので、北京のスタッフに加えて、日本のビスパートナーにも参戦してもらい、重量級(笑)の布陣にしたわけですが・・・
黒龍江省木蘭県の公式ウェブサイト(http://www.mulan.gov.cn/)の「旅遊観光→賓館酒店」に、お勧め賓館が掲載されています。他にも小さな賓館があります。