5月・初夏の北京 その2 中国ファッション・レポート May 19, 2013 (Sun)

今回は羽田から北京へと向かったのですが、羽田でも北京到着のイミグレーションでも、周りの日本人ビジネスマンから完全に浮いていたワタシ。同じく仕事をしに北京に降り立ったというのに。

周りの男性は、みなノーネクタイではありますが、やはり日本人ビジネスマン特有のシャキっとした格好。私はといえば…ダメージド(穴あき)ボーイフレンド(だぶだぶ)デニムに、Tシャツにパーカー、チェックシャツを腰巻、ぺたんこサンダル。どこから見ても遊び着、バカンス状態(笑)

ファッションは仕事の肥やしとはいえ、TPOにもこだわるワタクシといたしましては、中国出張のとき、いつも悩みます。日本(中国到着まで)と中国現地では、馴染む服装がまったく違うことに。

今回も、マイRIMOWA(63リットル、これで2週間でも3週間でも過ごします)は機材と書類でいっぱい、服を入れるスペースはほとんどなく、しかも、時間が押す業務が予想されたため、ビジネスパートナーからも、「ウェッジヒールなんて場所取るし、危ないからやめるよーに。服も現地で買って置いてくればいいよ」と言われ、仕事道具最優先の結果、こうなったわけなのでした。

けれども、いったん北京の街中に入ったら、あっという間に溶け込んでいく私。なぜか?それは、中国では一般に、オンでも非常にカジュアルだからです。

さて、業務に振り回されて疲労困憊のはずが…ファッション・ウォッチングだけは怠れないワタクシ。日本では人気のボーイフレンドデニムは皆無で、スキニー(ぴたぴた)デニム一辺倒。それに、最近、20歳前後の日本人女子の間ではフツーの春夏の黒ストッキング姿も発見。そして、予想はされましたが、マキシ(足首まである)ワンピ率の高いことを確認し、ああ、持ってきてよかった、マキシワンピ♫

ヴィトンやシャネルは前から(ニセモノが?)流行っていますが、今回たびたび見かけるのがコーチのバッグ。やはり、わかりやすいブランドが彼女たちのお気に入りのようです。

そして、ヒールやプラットフォームウェッジ(ポックリのような厚底サンダル)以上に、通りや地下鉄で見かける女性に圧倒的に支持されているのが、なんと、フラットシューズ(ぺたんこシューズ: というだけで清楚な印象)。オシの強いのが特徴の中国女性にしては珍しい流行です。

というわけで、次回の出張ではフラットシューズもしくはバレエシューズはマストだな、と早々と決定。そして、現地に馴染むことを意識しつつも、中国人女子に差をつけようと常に闘志を燃やすバカ加藤です。

洗練度や選択肢の細かさ、微妙な推移の点では劣るものの、最近は日本とほぼリアルタイムで流行が動いている中国で、私がまだ見たことのないもの・・・それは、カゴバッグです。彼女たちからすれば、貧相に見えるのでしょうか?やっぱり、リアルレザー(ふう)が好き?私的には、涼やかなワンピースにはカゴバッグはベストだと思われるのですが・・・

地下鉄10号線の双井駅のD口(西南口)では、Tシャツの行商人に群がる中国人女子たち。そんな光景に、この国の熱いパワーを感じます。

つづく