とはいえ、申請を通すために請け負っている仕事のはずが、入管に対する文書を何度書き直しても、どうしても言及せずにはいられない(言及しないことが不自然な)彼のだらしなさ、いいかげんさだったわけですが、この際等身大でいこう!と私は腹をくくりました。
どんなに飾っても美化しても、入管にはわかるでしょう。だらしないことは事実なのですから。
私のスタンスは、こんなにだらしない無責任男さんなのですが、善良ですし、こうやって市民の安全のために活動もしてますし、前の奥さんの問題も解決に向け精一杯努力もしましたし、愛があるからこそ結婚から一年半、不交付から一年、こうやって積み重ねてきたので、どうか許してあげてください、というものでした。
「しょうがね~な~、認めてやっか」と思ってくれることを狙ったのです。実際、それしかありません。
申請日当日、私は岡山のファミレスに無責任男さんを缶詰にし、5時間かかって彼に上申書を書かせていました。
結婚式準備のため、1月に現地に向かうことになっていたので、なにがなんでもと、その日にチケットを買ってもらい、そのコピーも添付しました。
窓口は4時までですが、間に合わないかも・・・!と入管に電話し、「お願いですから、いま向かっていますから、待っていただけないでしょうか?私、きょうの飛行機で帰らなければならないので、どうしても、きょう申請しなければならないんです」と、泣き落とし(笑)。珍しい、イエ、ヒンシュク者の行政書士です。
(実際は4時前に到着しました)
無事に受理され、腱鞘炎になりかかった手をさすりながら、無責任男さんが、「いや~、センセイ、これは絶対いけるでしょう。僕はそう確信しましたね」と清々しい表情さえ浮べて言うので、その根拠をただすと、「だって、こんなにようけ、一生懸命書きましたから。こんなにようけ書類も出しましたし。きっと大丈夫でしょう」