平成の無責任男 愛の大連編(2008/12)その2 May 22, 2013 (Wed)

ともあれ、大連はBさん夫妻の宿泊ホテルにて、約6時間に渡る日本語と中国語でのインタビューと問題整理に、無事こぎつけたのでした。

確かに、夫婦のあいだに言葉の壁はありました。けれども、人が言葉や文化を超えて理解し合おうとするとき、言葉そのものだけがコミュニケーションのツールとなるわけではありません。むしろ、理解したいという気持ちに言葉がついてくるのです。

インタビューの後の食事も含めて、トータル8時間近く密着取材した結果、無責任男Bさんとしっかり者奥さんの意気はぴったりで、見つめ合う目つきやなにげないやり取り、またその戯れる(?)様子からして、確かに愛は存在する=擬装婚ではなさそうだということだけは、この目で確認できました。

感覚的に愛の真実性さえつかめれば、この手続、やってみるしかないかな~と考えていたのです。

というのは、ずっと以前、東京入管担当官の「愛は自由だからねぇ」という言葉に励まされ、救われたからです。他にも、担当官・統括からいただいた忘れられない言葉はいくつもありますが、それ以来、名言(?)「愛は自由」は、男女案件手続にあたる際の私の考え方の拠り所となっています(笑)

さて、着手のときからわかってはいたのですが、話を進めていくと、Bさんの無責任男ぶりが決定的となり、二人へのインタビューのはずが、Bさんへの集中攻撃へ。

事業計画の作成よろしく、「稼ぎはいくら?電気光熱費は?ガソリン代は?」と問いただしたうえ、「その車と通勤距離と道路事情からすると、このガソリン代はちと多いのではないか?」と分析→追及。「もしやパチンコでもやっているのではっ?」

核心をつかれたBさん、「最近はさほどやってない」とか、「そんなようけやってない」と言い逃れのしまくり。

そして、調査・尋問の結果、最大の問題は、無責任男Bさんの稼ぎが少ないうえに無駄遣いが多いこと、という結論に至ったのでした。

つづく