2011年のシメは紹興出張 その6 穏やかな人、穏やかな味 June 28, 2013 (Fri)

地元の人たちの足は、北京でも(おそらく全国的に)流行っている「電動自転車」が主流です。私たち外国人の場合は、移動はタクシーになりますが(紹興は初乗り7元+サーチャージ1元)、うまくつかまらなくてもダイジョウブ、街の至るところに客運自転車(三輪車)が走っています。

タクシーよりも高かったりするのですが、自転車道でも車道でも自由に通れるため、あんがい速いっ。それに、街の様子やおじさんが一生懸命こぐ様子?もよく見ることができますし、なかなかスリルもあって、その料金でも納得、一度乗るとやみつきになってしまいます。

おじさん(ときにはおばさんもいます)の顔や目つきを見ながら交渉できますし、登録制で鑑札がついているので、わりと安心だと思います。

紹興は、この中国にあって、理不尽な思いをしなくてすむ街です。

中国は一般に、エネルギーを必要とする街です。北京や上海では、自分自身にエネルギーがないと呑み込まれてしまいそうになります。けれども、私にとってはまだ2回目のよその土地にも関わらず、しかも、言葉は紹興弁(北京語=普通話とは全然違います。が、普通話は通じます)なのに、北京と違って紹興は、人と接することに疲れないのです。

ここは水が豊富にあって、魚も作物も多いので、ちゃんと働けば、それほどお金がなくても暮らしていける豊かさがあります。また、中央から離れているためか、いい意味で独立した地方都市でもあります。

そんな余裕からか、人々は穏やかで、話し方も大声でなく、物腰柔らか。街角の雑貨屋や果物屋のおじさんも、ホテルの従業員も、加藤愛用のWatson(香港系ドラッグストアー)の店員さんも、はたまた物乞い?も、どこか穏やかなのです。

穏やかなのは人だけではなく、味もです。

野菜料理の種類が豊富で、お魚が多く、お肉はダシ程度?そして、全体に薄味。日本人には非常に馴染む味だと思います。油っこくて辛くてお肉の多い北京よりも、私はラクでした。

全部で6回宴会・食事会がありましたが、紹興の人だからといって、紹興酒で乾杯するとは限りません。強いのが好きな人は初めから白酒です。

また、無理には飲ませませんし、乾杯もほどほどです。料理も、北京ほど無理に勧めることもありません。つまり、北京ほどは押しが強くないのです。やっぱり、北京・上海といった都会は、オシが強いと思います。

そして、中国では、注文は「テーブルからはみ出すほど、残るほど」が常識ではありますが、紹興はちょっと違います。北京ほどは見栄っ張りではないのか、皿数が少々少なめ。そして、残すことは「もったいない」「浪費」と言います。いい意味でケチなのです。

最後に。紡績が伝統的産業であるためか、紹興の女性たちはなかなかファッショナブル。そして、特筆すべきはブーツの豊富さ&センスのよさ。あ~、春秋航空の重量制限さえなければ・・・あ~。

・・・このようなわけで、北京で中国の産湯に浸かったはずの加藤、すっかり紹興派に衣替え?北京から移動しようかなぁ・・・とりあえず、年に数回、シゴト半分・アソビ半分で来たいなぁ・・・それに、今度は、ビーサンはいて来て、ブーツはいて帰ろー、もう、ゼーッタイ・・・とあれこれ妄想しています。

つづく