「でもね、『お客さん』になって移動してたんじゃ、どこ走っているのかさえわからないんだよね~。やっぱ、多少の骨折りは惜しんじゃいけないよ。ラクした時点で人民に敗れる」軽口たたく加藤。
ところがっ。顧客が言うには・・・
バスのチケットは当日は買えなかも。上海からは下手すれば4時間かかるかも。わけのわからない路地で下ろされるかも。紹興のバスターミナルは高速の降り口にあって、街までは遠く、タクシーもないかも。白タク(中国では黒タクと言う)は上海人でも被害に遭うほど危険かも。
などなどさんざん驚かされ、「(午後発夕方着の)春秋を選択したのが間違いだったか?」春秋航空を主張したことに責任を感じているらしきビズパートナー。自分の足で行く行動力と、慣れない場所を外国人が夜間移動することの無謀さとは別物であり、この区別・判断は大事です。
そこへ、(顧客が私たちを気遣って手配してくれたのでしょう)、現地関係者が上海まで迎えに行くと言っているとの連絡。
「ラクに乗る?」と、一応女である私を気遣ってか、パートナー。「んにゃ。乗らないよ」せっかく企画したお楽しみ特典を手放すなんて、そんな、もったいない・・・
「自分の足で行くこと」「なにごとも経験してみる」をモットーとしているパートナー。彼の調べによりますと・・・
紹興のバスターミナルの徒歩圏内にホテルはいくつかあり。お店や銀行等の点在具合からして、それほど辺鄙でもなさそう。飛行機が遅れて上海で遅い時間になった場合は、無理せず上海南駅のバスターミナル附近ホテルに宿泊。バスの当日チケットは、シーズンでもない限り問題なし。
これは大丈夫と直感した私、その時点で、紹興のバスターミナルから1キロ(=歩いてもたどり着く)の、口コミ評価の高い(5段階評価で4.5)安ホテル(1泊2000円)を電話予約。
「サッカーの岡田監督だって、杭州から上海浦東空港まで陸路3時間かかったんだから。一般人のあたしたちなら、当然それぐらいの苦労はしなくっちゃねぇ」
というわけで、現地の申し出に丁重に断りを入れたのでした。