Author Archives: MaO


中国人留学生が投資経営ビザで騙された??? その6

Sさんが賃貸した事務所改装案

Sさんのためには、私が入管から信用されてよかったと思いますが、(行政書士?)A及びA所属の行政書士法人Sにとっては、とんだ迷惑、よけいなお世話でしょう。自分たちの知らないところで、申請を取り次いだわけでもないよそ者行政書士に勝手なことされて。 けれども、逆に言えば、プロであるならば、いつ誰に見られても突っ込まれても恥ずかしくない仕事をせよ、ということだと思います。素人だと思って依頼者を見くびったり、いいかげんな仕事をしているとこうなります。 …


中国人留学生が投資経営ビザで騙された??? その5

Sさんが借りたビルの表札には・・・

2階の就労審査部門のSカウンター(就労相談窓口)、その日の午後は数十番待ち。ようやっと、私たちの番号が呼ばれました。案の定、どうでもいいことやよけいなことを感情的に訴えるSさん。いずれにしても、対応してくれた担当官の応答に頼りなさを感じます。私の知りたいのは一般論ではありません。 どの役所も同じですが、入管職員であれば隅々まで精通しているとは限りません。知識の乏しい人もいます。手応えを感じる回答を得るまで追求することが肝要です。 どうもすっき …


中国人留学生が投資経営ビザで騙された??? その4

Sさんの投資経営ビザへの変更申請書

品川入管(東京入管)に向かう車中及び待ち時間、Sさんに持って来てもらった申請書類のコピー(を彼女は渡されていました)その他関係書類一式に目を通し、また、彼女の話を聞きながら、この書類の主たる作成者は、(行政書士?)Aではなく、今回の投資経営ビザの件でSさんに具体的に指示した、複数の姓と会社を使い分けるMもしくは、K株式会社の中国人Cであることが判明、さらに、Sさんの過去を知る私には、明らかに嘘の書面を作成して添付していることもわかったのでした。 …


中国人留学生が投資経営ビザで騙された??? その3

行政書士法人S所属Aの名刺

なにかといいかげんな日本人Eさん絡みの件に関わるとろくなことがないのは、重々承知済み。けれども、情に厚い加藤? 見捨てるわけにもいかず、また、聞いただけで怪しいこの投資経営案件の裏事情を探ってみたいという好奇心も手伝って、Sさんに連絡してみたのでした。 なんでも、Sさんが、今回の申請担当である(行政書士?)Aに、大家さんの承諾書の件で一緒に入管に行ってほしいと頼んだところ、「来週は忙しくて動けない」と断られたとのこと。行政書士であれば、一般的な …


中国人留学生が投資経営ビザで騙された??? その2

NPO法人MRは所在地に影も形もなかった

私がSさんを知ったのは、日本人Eさんの紹介でSさんの留学ビザを手がけたことに始まります。当時、配偶者ビザだったSさんが離婚し、大学で学ぶことになり、留学ビザへの変更許可申請を行いましたが、そこには中国人特有の問題があって、本人の今後のことも考えて、厳しいことも言わざるを得ませんでした。 厳しいアドバイス?が裏目に出たのでしょう。今回、日本人Eさんを共通して知る我がJiBizのビジネスパートナーには、Eさんを介して春から断続的に相談(無償)があっ …


中国人留学生が投資経営ビザで騙された??? その1

Sさんが見た新聞広告(メモ書きあり)

「ワタシ、帰ることにしたあるよ」 留学から投資経営ビザへの変更が許可されず、Sさんは来週帰国します。 Sさん(中国人、30代、女性)はこの春まで、留学生として大学に通っていました。日本人と違い、中国人の夢は老板(経営者)となることですから、彼女は、卒業後の進路として、起業して投資経営ビザを取得することを希望していました。 将来について考えあぐねていた今年の春、Sさんは、中国人向けのフリーペーパーに掲載された「在日留学生、在日中国人のための投 …


ビザ大先生と称してみる? ビザ申請を任せる行政書士の選び方

東方明珠電視塔(上海テレビ塔)にて

少し前のこと、JiBiz(日本国際経済開発LLP)のビジネスパートナーとの会話。 「ねぇねぇ、見てごらんよ。『ビザ先生』だって」 「なぁに?ビザ先生って」 「スゴイ自信だよね、開業数年で『ビザ先生』を名乗る行政書士って」 「へぇ~。うやらましいなぁ。ワタシなんか、加藤先生って呼ばれるのも苦手かな」。開業16年目に入ったいまも、行く先々で秘書か補助者、アルバイトにしか見られたことのない加藤、区役所の無料相談担当の日は、役所の人に相談者と思わ …


敵でもコミュニケーションを楽しむ 中国渉外民事法務のヒント

買い物するにもコミュニケーション@桐郷

昨年春から手がけているにも関わらず、いまだ解決していない事案があります。とある専門家から打診のあった日中間の渉外民事案件です。相手方は現地在住の中国人女性です。 個人を扱う場合の渉外民事あるいは渉外法務というのは、いわば心と心を扱う問題であって、人間臭い対立がそこにあります。また、この案件は日本法が準拠法となりますが、法律の問題とは別に、日本の慣習というものも無視するわけにはいきません。外国人に日本人独特の慣習を理解させるのは至難のワザです。そ …


留学も、駐在も、世界に出るからには孤独な戦士たれ その2

夕暮れの空港を離陸@北京空港

あるとき、Sさんが、私たちに遅れて北京入りすることになりました。初中国のうえ、真夜中の到着。Sさんは中国語を話せませんし、中国のタクシーはまず英語は通じません。しかもそこは小さなホテルです。先に現地入りしていた私たちの「お迎えに行きましょうか?」の申し出にも、「そういうのは大丈夫だから!」。そして、周囲の心配をよそに、空港からひとりタクシーでホテルまでやってきたSさん。 中国出張を繰り返すビジネスマンだって、空港で中国人社員のお迎えを待つ人はた …


留学も、駐在も、世界に出るからには孤独な戦士たれ その1

日本の翼JAL@成田空港

帰国子女のとある男子大学生が、1年間アメリカに交換留学しました。同時期に、たまたま父親もアメリカ赴任となり、留学中、ちょくちょく両親に会っていたようで、帰国後、彼はそれを、「自分は恵まれている」と表現しました。 この話を聞いて、留学って恵まれていていいのかな? これって恵まれた留学なのかな? とふと思いました。日本語を話す相手がいるのがいけないわけではありません。海外で安心・安全は大事です。ただ、両親という心の「安心」が手の届くところにあっては …