中国人留学生が投資経営ビザで騙された??? その3 October 25, 2013 (Fri)

なにかといいかげんな日本人Eさん絡みの件に関わるとろくなことがないのは、重々承知済み。けれども、情に厚い加藤? 見捨てるわけにもいかず、また、聞いただけで怪しいこの投資経営案件の裏事情を探ってみたいという好奇心も手伝って、Sさんに連絡してみたのでした。

なんでも、Sさんが、今回の申請担当である(行政書士?)Aに、大家さんの承諾書の件で一緒に入管に行ってほしいと頼んだところ、「来週は忙しくて動けない」と断られたとのこと。行政書士であれば、一般的な許認可申請においても事務所が又借りの場合は、その使用承諾書の類が必要なことぐらいは常識。それさえ知らない「行政書士」が関わっているこの案件、なにか臭ってきます。

窮地で見捨てられたSさんへの同情と行政書士としての正義感がメラメラと湧いてきた加藤、こちらの事情をきちんと説明し、また、入管がなにを求めているのかを正確に把握すること、さらに、ほぼ間違いなく不許可になるであろうこの案件、不許可後の道筋を構築するための方策を探ることが急務と判断し、週明けにSさんに同行して品川の東京入管へ向かうことにしました。

専門的な話になるとSさんの日本語力では無理がありますし、本人というのは自分に都合のいいことだけを感情的に主張しがちで、客観的に話したり受け止めたりができないものです。私はこの件の申請取次ではありませんが、本人が望んだ同行であればおそらく大丈夫だろうと判断してのことでした。

当日の朝、Sさんから怯えたような声で電話が。「加藤先生、Aさんから携帯に電話あったけど、私、出なかったあるよ。またかかってきたら、どうしたらいい?」。出なくていいと伝える私。

すると、AはEさんに電話。入管からかけてきた(と言う)A、明後日一緒に入管に行きましょうと言っていたそうです。けれども、先週、忙しいから動けないと断りながら、本人の許可も要望もなく、Aは入管になにを言いに来たのでしょう? 明後日、なにをしに行くと言うのでしょう?

「Aさんの言うことは信用できない、Aさんはおかしい、意味わからないあるよ」

Aへの不信感を言葉にするSさんでした。

つづく