投資経営ビザで騙された中国人留学生 ビジネス構築編 その4 March 16, 2014 (Sun)

発車時刻の15分ぐらい前になりますと、検票(改札)のアナウンスがあり、自動改札機にチケットを通していきます。エスカレーターでホームに出てしばらくすると、動車が滑り込んできます。姿も車内も日本の新幹線とよく似ています。

時速300キロ近い動車は杭州を通り、次の桐郷に停車します。ここで下車し、その後は、Sさんの案内でミニバスで桐郷の街中へ。まずは日本組のホテルのチェックインを済ませ、身軽になってから次なる目的地へ向かうことにしました。

なにかと頼りない子どものようなSさん。早速、ホテルの前のバス停にはこのバスは停まらないと運転手さんに言われ、寒さの中、徒歩で一駅戻る私たち。

「なにですよ、私、ホテル二つ探しておきました。あの向こうにあるホテルは、安いよ。部屋も見ました。きれいよ」

けれども、ゴキブリのようにたくましい中国人のダイジョウブと繊細でヤワな(?)日本人のそれとでは、「きれい」の感覚が違います。そこへ、たまたま知っているチェーン店を見つけたので、見てみようとしたのですが、どこが入り口かわかりません。探すのもめんどうで、「Sさんお勧めのもうひとつのほうのホテルにしてみよう」とビズパートナー。

「そこは少し高いけれど、いいホテルね。外国人が泊まる感じの。古いのホテル」と、うれしそうに説明してくれます。

「部屋はきれいかなぁ?」

「もちろんヨ~」と、横断歩道を渡りながら太鼓判を押すSさん。

「そこも部屋を見てくれたんですか?」

「部屋は見てないアルヨ・・・」

見てもいないのに太鼓判を押す中国人気質。大ウケのビズパートナー、親指を立て、片足を踏み出し、「もちろんよ~」とキメポーズ。からかわれているのもかまってもらうのも同じなのか、自分の発言が思わず日本組にウケていることに、恥じ入りながらも喜ぶSさん。そして、その場で殿堂入りギャグとなった「もちろんヨ~」、滞在中、日本組は何度連発したことか。そして、あれから数ヶ月経ったいまも飽きずにやっています(笑)

つづく