投資経営ビザで騙された中国人留学生 ビジネス構築編 その5 March 17, 2014 (Mon)

ホテルにチェックインして部屋に荷物を置いたら、すでに午後3時近くでしたが、一同はバスで、Sさんがすでに下見済みの巨大な服装城(ビルまるごとが洋服の専門店街)へ。浙江省は、繊維やアパレルの産地として有名です。

「もう、あんまり時間ないね。5時には閉まります。どうしますか?」とSさん。「でも、あと1時間ありますよ。1時間あれば、ひととおりチェックできるでしょう」と、「中国では、日本にいるときの5倍働くよね」とビズパートナーから評されている加藤が、励ますように促します。中国では、なにごともあきらめちゃいけません。しつこく食い下がるところから始まるのです。現地の現場で学んだことを、本家本元中国人に伝授しようとする加藤。

花か団子かわかませんが、左右に専属カメラマンを従えたSさんは、張り切っています。彼女の行動の一部始終を激写する私たち。いつ、なにに役立つかわかりませんが、とりあえず写真は記録にはもってこいです。

経営投資ビザの安易な誘いに乗り痛手を負ってしまったSさんですが、一貫したビジネスモデルは、健康とファッション。今度は、人の助けを借りずに自己開拓しようと、帰国後、精力的に現地リサーチを行い、私宛に何度もメールや電話でその報告や相談があったのでした。そして、日本人の求めるような高品質の中国製品を、手頃価格で販売しようという計画を立てたのです。

が、事前に彼女から送られてきた写真を見てのけぞりましたが、Sさんが「これ、カワイイでしょう~?」と自信たっぷりに勧めるアイテムを実際に目の前にすると、それはもう、日本人ならゼッタイに買わないと思われるセンスであったり。日本人の好みとの違いはけっこう問題かもと思ったりしながら、巨大な服装城を駆け足で廻りました。

ゲットしたばかりの襟がキンキラキンのダウンベストを、私たちに見せたかったのでしょう。その日は風が冷たく寒かったのに、「ぜんぜん寒くないヨ~」と笑顔を見せていたSさんと別れ、夕食にはちょっと早かったものの、私たちはそのまま、おいしそうな灯りに吸い寄せられるように、食べ放題の火鍋のお店(いま、中国で流行のようです)へ雪崩れ込みました。

中国人を押しのけ、鍋の具を山盛りゲットしていたところ、Sさんから電話が。「私、忘れていました。加藤先生とニシナ先生の食事のこと・・・」「私たち、いま、お鍋のお店で食べていますよ。Sさんも来るぅ?」。気にかけてくれたSさんですが、ゴキブリのようにたくましい中国人よりさらにたくましい日本人二人組の実態は、まだ知らないようでした。

つづく